美しく儚い楽園に魅せられて

彷徨う学生ジャニヲタ

ポチ男とは美しいもの ※ネタバレ有り

渋谷すばるとは、ポチ男とは




味園ユニバースの文字が出た時に遂に渋谷すばるを魅せられる時が来たのだと改めて実感した。


美しい…一人でそう呟いた


アップで出てきた顔は美しさが渋谷すばるだったが、もう渋谷すばるではなかった。既にポチ男だ




ポチ男は記憶喪失の状態、記憶を取り戻したのは茂雄だと私は思っている。ポチ男のままでいて欲しいカスミと、少しでも記憶を取り戻したいポチ男。2人の男女のベクトルは不器用でなかなか相手を見られなかったのだ。少しもどかしい2人の関係は気持ちを高ぶらせた。

カスミの性格が羨ましい。オッサンたちに「オラ、はよ動け」と言い、見ず知らずの記憶喪失の年上男性に「ポチ男」と名付けるカスミ。女性だけど男らしい姿に対しかっこいい…と憧れを抱いた。

そんな性格のカスミのことだ味園ユニバースには恋愛要素は含まれてないと思っていたのだが、後半少しばかりその要素があったように思える。恋心かそれともただの年上への憧れかは判断しかねるがポチ男に想いを寄せていたと個人的に感じた。後者を考えると歌しか残らないだろうから後者の可能性は低いはず。
役場から逃げ出しカスミの肩にかすり傷をつけたところではそんなでもなかったが、2人きりでスイカの種飛ばしをするシーンは確実に楽しそうだったし"ずっと見られるし、見てるこっちがほっこりしちゃうカレカノ"だった。渋谷すばると若い女の子ってなんであんなに可愛いの。音楽番組でmiwaちゃんと隣になってたときも、見たことない可愛さ放ってたし!!!ちっちゃいおっさん、強し。


赤犬の方達も面白かった。台詞こそ少なかったけどパフォーマンスが、見てて飽きなかった。味園でのライブシーンも、コーラスの3人が特によかった!生で見たい!!

持ち込みはビール缶でペンライトやうちわなんてもっての他、そんな味園の現場も終始わちゃわちゃしてて入りたい!と思った(ビール飲めない)。ペンライトもうちわも駄目なんていう現場に入ったことは無いけれど、その場に立ってもそれなりに試行錯誤しながら楽しむんだろうなとは思ってる。うちわ無しのガムシャラのレポも楽しそうだったし。



普通にロケ地は味園近辺なのかな?殴られるシーンもカスミの家も?あのポチ男の名を受けるまでの茂雄が車から捨てられたところ、私が歩いてた劇場までの街道と雰囲気が似てたかも。松山市駅から衣山までの道。数時間前に歩いてた場所に少しばかり似ていたのは不思議な感覚だった。




殴られるシーンは沢山あった。ポチ男が、いや茂雄が殴りにかかるシーンもあった。もう、あの時の茂雄は渋谷すばるでは無くて…美しい顔に付いてしまった血痕、傷、絆創膏…全てが茂雄という人物であると訴えていた。車に連れ込まれる殴られる蹴られる歌って倒れる殴る蹴る殴られる…そりゃ手に傷できるわな。



臭い臭いと言われ続ける役柄だったし、確かに服だけ見ると汚いかもしれない。しかしポチ男という男を見てただの「汚い」という言葉は違うなと思った。美しいのだ。綺麗な顔、綺麗な二重のしっかりと開いた目。とても美しかった。



エンドロールで渋谷すばるの文字が沢山出てきたとき目尻が熱くなった。「記憶」インフィニティ・レコーズ の文字でもうダメだった。


インフィニティ・レコーズがはじめの大きな一歩を踏み出そうとした時、渋谷すばるというアーティストがグループに居るから安心できたという部分は大きいだろう。アーティストとしての渋谷すばる、俳優としての渋谷すばるは、もうしばらくお目にかかれないとは思っているが次にも期待したい。「映画 味園ユニバース」は渋谷すばるにとって大きな大きな一段だったのだと感じられる作品だった。